２歳未満の喘鳴の場合、特に多くの子供達が保育園や幼稚園に通っている首都圏ではRSウイルス等の感染症に続発するepisodic viral wheezeである場合も多いと思います。従って、吸入ステロイド薬による成長抑制を考慮し、一回喘鳴を認めたからと言って直ぐに喘息と診断して吸入ステロイド薬を開始するようなことはせず、また、すでに吸入ステロイドが開始されている場合にも、漠然と継続せず、３か月毎程度にさらなる喘鳴の発生の有無やその程度を丁寧に観察することで、使用薬の減量や見直しを行っていきます。