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乳児期発症の食物アレルギー

食物アレルギーはその大部分は乳児期に発症し、小児期に年齢とともに寛解していくケースが殆どを占めます。小児型の食物アレルギーは、年齢別では1才前後に最も多く認められ、抗原としては卵・牛乳・小麦・大豆が主要アレルゲンです。小児型の特徴は耐性の獲得といい自然に良くなることで、大部分の症例で年月の差はあっても自然寛解していくことです。すなわち、1才時に食物アレルギーと診断されても、そのうちの9割の人は遅くとも小学校入学時までには自然寛解すると考えられています。(厚生労働省 食物アレルギー 原文のまま)

食物負荷試験は耐性の獲得を確認するために行うものであって、決して負荷試験を行うことによって、その負荷食物に対して慣らしていくことを目的としているものではありません。

保育園への入園が始まる1歳児で過去にアレルギー症状の出現があり卵や牛乳を一時的に除去している場合など、“家でその食物に慣らすために少量食べさせてみましょう。”と言った安易に経口免疫負荷を誘導するような保育園での指導は、アナフィラキシーの発現の危険性があり、小学校入学時には大部分のこども達が自然寛解することを考え合わせると、極めて好ましくない指導であると考えます。